主催事業の様子

令和4年度 第2回「大人の自然教室」

大人の自然教室
2022/06/11

【開会行事~服部学長 挨拶~】
服部学長から「今回のテーマは『絶滅危惧種・希少種を観察しよう』です。歩きながら様々な植物を観察しましょう」と挨拶があり、大人の自然教室が開会しました。


【自然散策①「サクラバハンノキの観察」】
葉がサクラに似ているサクラバハンノキは、ハンノキの仲間で、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧と評価されています。沢沿いの林の中では樹高が高くなり、幹だけしか観察できないことがほとんどと言われています。今回は樹高が低かったため、参加者の皆さんにとって、じっくりと葉を観察できる機会となりました。


【自然散策②「カジカエデの観察」】
ムクロジ科に属するカジカエデは、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧と評価されています。兵庫県版レッドデータブックにも、ランクC(県内での存続基盤が脆弱な種)として掲載されており、南但馬自然学校では数年前から幼苗に防獣柵を設置して保護しています。参加者の皆さんは解説を聞きながら写真を撮るなどして熱心に観察されました。


【自然散策③「カヤランの観察」】
多年草で小柄な着生植物であるカヤランも、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧と評価され、兵庫県版レッドデータブックにもランクCとして掲載されています。名前の由来となった細長い葉が並んでいる様子(カヤに似ている)や、樹木の幹から垂れ下がるように生育している様子を間近で観察することができました。

【閉会行事~田村校長 挨拶~】
田村校長から「本日は過ごしやすい気温でした。じっくりと観察いただけたのではないかと思います。次回の『大人の自然教室』は12月に予定しています。冬の自然学校も是非、楽しみにお越しください」と挨拶があり、今回の大人の自然教室が締めくくられました。